トップページ研修受講者の感想(H17.9仙台)


2005年9月23日(金)〜25日(日)に仙台市青年文化センターで指定研修を行いました。
教員、ホームヘルパー、図書館職員等さまざまな職種の方が参加されました。
以下に、受講者から提出されたレポート「印象に残ったこと」の一部をご紹介します。 研修の雰囲気を感じていただけるでしょうか?

●研修の初日、研修室の中に7人しか研修生がいないのを見て、これはチャンスだとすぐに思いました。
ヘルパー2級研修の時は30人もの大人数のため、演習がぜんぜん自分の番に回らず、回っても1、2回程度で講師からの指導もないまま終わってしまうことが多々あったからです。

●利用者の自由手を扉に導くことで縦列にならなくてもぶつからずに狭い所を通過できるのは目からウロコの驚きでした。

●ひとつひとつの基本の型を確実に覚え、その組み合わせをすることにより、様々な状況で対応できる、というこを教わりました。何気ない動きでも、それぞれの動作が合理的で、感心しました。

●何よりも「ユーザーの意志」を尊重し、それにガイドは従う姿勢を徹底させる、ということが強く印象に残りました。できるようで、かなり困難なことです。「ガイドの意志」の押し付けにならないように意識的に常に注意していなければ、「好意」として無意識に出てしまいがちだと思います。

●止まること、待つこと、足下を見ることなど、これまでに当たり前にしてきたことが、これほどまでに難しいことだとは思いませんでした。実際、3日間受講してとても疲れましたが、それだけこれまで意識していなかった部分があり、また、研修をとおして意識して見ようとする眼をもてたとのだと思います。

●仕事柄、ドアの出入り、椅子への着席、狭所の通過、階段の上り下りなどの誘導の機会が多くあります。今までなかなかうまくいかないことや、曖昧にしていた点が今回の繰り返しの実習で納得できました。

●バス営業所での最後の練習で講師にガイドヘルプしてもらったことも印象深いです。
バス内で移動も困難な状況なのに、素早く安全への配慮と利用者への問診をしながら、世間話と情報を伝えてもらいました。安全を第一に考えながら、こういう風にできるようになるには、まだまだ経験が必要です。

●3日目の公共交通機関の利用では、視覚障害者の移動がいかに大変で危険を伴うものであるかを実感しました。バスの運転手の対応や乗降客の対応などによっては、一瞬にして危機的な状況に陥る可能性があり、公共交通機関を利用する場合は、利用者の安全を確保するため、緊張の糸を緩めることはできないことが分かりました。

●最終日の実習では、ガイドヘルパー役の方の誘導手がピクリとも動かず、誘導される側としては頼もしい支えと感じることができ、実習の成果と感心してしまいました。きっと私の腕もそう感じていただけたのではないでしょうか。

●研修後、職場で視覚障がい者の付き添いの方が向かい合い、両手をとって誘導していたので、本人に確認し私も同様に両手をとって誘導しました。習った方法を試したかったのですが、本人の慣れている方法をとりました。
どう誘導したらいいか本人に確認したところと、誘導を受ける人のペースに合わせたことが研修会の経験をいかせた点だと思います。


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